その１５ スネイプの真実

スネイプの真実

スネイプと、ハリーの母リリーは幼なじみだった。

リリーが魔法の能力に気づく前から、スネイプは彼女の能力を感じ取り、次第に二人は仲良くなってゆく。ホグウォーツへ入学したときも、一緒に電車に乗った。

しかし、別々の寮に入り、別々の人間関係が出来てくるにつれ、ふたりの気持ちはだんだん離れてゆく。リリーはハリーの父、ジェームズとの仲を深めてゆき、スネイプのリリーへの気持ちは叶わぬままだった。

ヴォルデモートの元に入った後もスネイプはリリーのことを思い続けた。ハリーの両親が殺されたあの夜も、スネイプは、リリーを何とか助け出すようにとダンブルドアーへ訴えに行った。

しかしリリーは死んでしまった。絶望するスネイプ。しかし、一つだけ、リリーが命をかけて守った存在があった。

ハリーポッター

その日からスネイプは、リリーのためにハリーをなんとしてでも守り抜くことを誓った。スネイプは、ダンブルドアーの側につくことを決意する。

スネイプは最後まで、ダンブルドアーの元でハリーを守り続けていた。スネイプがダンブルドアーを殺したのも、自分の死が近いことを悟ったダンブルドアーの頼みだった。

ハリーにグリフィンドールの剣を手に入れさせたのも、スネイプだった。

そして彼は、最後にこうして彼の記憶をハリーに託したのだった。